ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

社会起業家×キャリアコンサルタント=ソーシャル・キャリアコンサルタント → より幸せな社会の実現を目指して

現在推進中のNP0活動「幸せの連鎖構想」について

私が主宰するYOU.labというNPOでは、現在、「幸せの連鎖構想」の実現に向けて少しずつ活動を進めています。

幸せの連鎖構想とは・・・。

心が傷つく環境で育った人々が、自分らしく生きる幸せを感じられるようになり、その幸福感が次世代にも受け継がれていく社会を創る構想です。

以下の、YOUTube動画を参照してください。
「幸せの連鎖構想」のイメージを簡単に説明した、テキストのスライドショーです。 

 


幸せの連鎖構想 のイメージ

 

私たちが掲げる「『幸せの連鎖』構想」のもう少し詳しい定義は以下の通りです。

子ども貧困・負の連鎖」と密接な相互影響の関係がある「アダルト・チルドレンの世代連鎖」の解消を目指して、貧困なアダルト・チルドレンの健全な成長を支援することにより、機能する幸福な家庭を築き、格差なく豊かさを分かち合える社会を実現する構想。

アダルト・チルドレン(AC)」とは、心理学の専門用語ですが、私たちは以下のように定義付けています。

子どもの成育に悪影響を与える親のもと「機能不全家族」で育ち、成長してもなお精神的影響を受け続ける人々。

元々は、「アルコール依存症の親がいる家族で育った人」という意味でしたが、もっと広い意味に変わって来ています。
今では、「Adult Children of Dysfunctional Family(子どもの成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的影響を受けつづける人々)」という定義が一般的になっています。

現在の日本では、「子どもの貧困」が社会的課題として注目が高まっています。
実際に、日本における「子どもの貧困率」は、国際的に比較すると、かなり高い状況になっています。
「子どもの貧困率」は、親たちの所得をもとに計算し、子どもにも個人的に親と同じ額の所得があるという仮定に基づいて算出されます。
2012年にユニセフが発表した調査結果では、日本のデータは2009年の所得を基にしていますが、18歳未満の「子どもの貧困率」は14.9%でした。日本国内の約2,047万人の子どものうち、およそ305万人の子どもが貧困家庭で暮らしていることになる数値です。
調査の対象となった35カ国の中で、日本はワースト9位でした。また、2013年に厚生労働省が発表した「子どもの貧困率」は16.3%となり、過去最悪となりました。

「子どもの貧困」は、以下の3つの影響により、「アダルト・チルドレンの世代連鎖」を促進させます。1つ目は「機能不全家族の増加」、2つ目は「自己肯定感の喪失」、3つ目は「自己効力感の喪失」です。

その3つの影響が「アダルト・チルドレンの世代連鎖」を促し、その結果として「子どもの貧困」を加速させ、「負の連鎖」が続いているのが、今の日本の状況です。
例えば、貧困による親のストレスが、アルコール依存症や家族への虐待を誘発することがあります。

児童養護施設に子供が入所する理由も、親との死別や病気等ではなく、虐待や酷使が大多数を占めているそうです。

そのような環境で育った子どもが、心身の痛みを引きずった「アダルト・チルドレン」となり、自分自身が子供を持ったときに、自分が受けたと同じような仕打ちをしてしまうことも現実にあります。

私たちは、その社会的課題を解決するための構想として、「『負の連鎖』から『幸せの連鎖』への転換モデル」を提唱します。

以下の図のような「自己否定」から「自己肯定」への流れが、「負の連鎖」から「幸せの連鎖」への転換のポイントになります。

 

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まず、自己否定に陥った貧困なアダルト・チルドレンが、自己肯定感・自己効力感を高めれば、自らの個性を活かした専門的な能力を向上させるための行動をとることが可能になり、精神的・経済的に自立できるようになります。

そうなれば、自立による自信を拠り所に他者とも協調し、社会における活躍の場を広げ、幸福な機能する家庭を築けるようになります。

そして、その機能する家庭で育った子どもは、自己肯定感を拠り所にポジティブに人生を歩んでいくことができます。

そこで「アダルト・チルドレンの世代連鎖」が解消し、「負の連鎖」が断ち切られ、社会全体が幸福な方向に発展することになります。
(ちなみに、上の動画と画像にある「家庭」という言葉は、本構想の文脈では、血縁関係に限定しない広い意味になります。)

しかし、「自己否定」から「自己肯定」への成長は簡単ではなく、何らかの「成長支援」が必要です。

「成長支援」の重要な要素は、「いやし」「学び」「自立」です。

それぞれのキーワードの意味は以下の通りです。

■いやし
自分の生い立ちを受容すること。

■学び
能動的に行動するための考え方やソーシャル・スキル等を学ぶこと。

■自立
個性を活かした適切な就業・昇進への意欲を高めること。

私たちは、このような考え方に基づいた「成長支援」の具体策を実行して、「『幸せの連鎖』構想」の実現を目指します。

その活動の具体的な施策として、「じぶん力・スチューデント応援プロジェクト」を推進しています。

プロジェクトの概要については、以下のコンセプトサイトを参照してください。

https://youlab3.wixsite.com/jibunryoku