※画像はイオンモールつくば もふもふふれあい動物園 で犬に癒される妻
こんにちは!五十嵐ゆういちです。
私のいつも感謝してやまない、大切な妻のことをお話します。
今から約4年前、私が専業主婦の妻にサラリーマンを辞めよう思っていることを初めて相談した時、あまりハッキリとは憶えていませんが、こんな風に言ってくれました。
「そう、辞めたいなら辞めればいいんじゃない?どうしようもなくなったら、私が何かやって稼げばいいんだし。なんとかなるんじゃない?」
会社を辞めて独立するなんて話したら、どんなこと言われるんだろうとドキドキしましたが、なんだかホッとして気が抜けたような感じがしました。
でも、嬉しかったです。
そのように、私の妻はとても優しく、わがままで未熟な私をいつも支えてくれて、本当に心から感謝しています。
しかし、妻は、人知れず生き辛さも抱えていたのです。
ベストセラーになった『「繊細さん」の本』の著者である武田友紀氏が、HSP(Highly Sensitive Person)というタイプの人を「繊細さん」と名付けて、とても話題になりました。
まさに、私の妻は、その「繊細さん」なのです。
「繊細さん(HSP)」とは、心理学者エイレン・N・アーロン博士が提唱した人の特性の傾向で「刺激に敏感で、人の影響を受けやすく、直観力が強い、敏感過ぎる人」のことを指します。
例えば、このような傾向があります。
・相手が気分を悪くすると思い、断れない
・まわりに機嫌が悪い人がいるだけで、緊張する
・細かいところまで気になり、仕事に時間がかかる
私をいつも助けてくれる妻の優しさは「繊細さん」ならではの優れた個性ですが、その半面、人に優しく真面目過ぎて、自分自身を疲れさせてしまうことが多いのです。
人前で「ありのままの自分」を出すことができず、自分を犠牲にしてしまいがちです。
『「繊細さん」の本』がベストセラーになり世間で大きな注目を集めた時に「もしかしたら」と思って、その本を妻にプレゼントしました。
すると、読んだ後に「これ、まさに私のこと!」と、興奮気味に言ってきました。
私もその本を読みましたが、本当に妻にそのまま当てはまることばかりでした。
私はと言えば、どうやら「非・繊細さん」のようです。
妻からは、「鈍感さん」と呼ばれていますが(笑)。
だから、今では、妻が物事に対してどう感じてるかを、なるべく「繊細さん」の身になって、よく理解しようと努めています。
「非・繊細さん」からすると「何でそんなこと気にするの?」と思えるようなことでも、「鈍感さん」にとっては「気になって気になって仕方がない」ことなのです。
「繊細さん(HSP)」は病気でも何でもなく、単なる生まれつきの傾向です。
妻が「繊細さん」だからこそ、「鈍感さん」の私が幸せに生かされている。
今のまま、ありのまま、「繊細さん」のままでいてくれればいい。
人に優しく真面目な長所を活かしていけばいい。
私は、そう思っています。
だから、いつも妻には、生まれつきの「繊細さん」の傾向を無理に変えなくていい、「繊細さん」であることをポジティブに捉えればいい、と言っています。
妻としては、なかなかそのように前向きに捉えるのは難しいと感じていました。
でも、徐々に、自らの個性をネガティブに捉える傾向を克服して「変わろう」と努力しています。
妻は、目立ったり人前に出たりするのは苦手で、SNSなどで顔出しの写真を載せるのもNGですが、私はそれも個性として尊重しています。
私は妻とは逆で、どちらかというと目立つ行動をとってしまいがちです。
もしかしたら、そのことで何か妻にとってストレスがかかることがあるかもしれません。
しかし、傷つきやすい「繊細さん」を守るのも、夫としての責任だと思っています。
何か家庭が脅かされることがあった時には、全力で闘おうと覚悟しています。
そして、妻が「ありのままの自分」として幸せに生きてくれることを、心から願っています。
暴走しがちな「鈍感さん」に対する、慎重な「繊細さん」からの忠告も謙虚に受け容れながら……(笑)。