今日は、人材に関する課題を抱えて悩んでいるマネジャー・経営者・人事部門の方に、MBAとして、課題解決のヒントを差し上げたいと思います。
例えば、よく耳にする企業内の人材に関する課題には、だいたい以下のようなものがあります。
- もっと若手社員の主体性・積極性を高めたい
- もっと離職する若手社員を減らしたい
- もっと中堅社員のモチベーションを高めたい
- もっと育児・介護で離職する社員を減らしたい
- もっと中高年社員にセカンドキャリアの充実を意識して欲しい
おそらく、もっと色々な課題が山積みになってになっている会社・職場も多いのではないでしょうか。
このような課題は一見バラバラで異なるようですが、実は共通する根本的な原因があるようです。
では、一見バラバラに見える課題の根本的な原因とは何でしょうか?
それを一言で言えばこうなります。
社員の自律的な成長を促す人材育成の体系的・包括的な「仕組み」が無い、あっても動いていない。
「仕組み」とは、方針と目標を立て、その目標達成のために組織を動かすマネジメントシステムのことです。
マネジメントシステムが機能していないと、問題について場当たり的な対応になってしまうということは、誰もが頭ではわかっていることでしょう。
では、どのような「仕組み」を導入し運用していけばよいのでしょうか?
私がMBAキャリアコンサルタントとしてゼッタイ間違いないとおススメする「仕組み」のモデルが、厚生労働省の「キャリア形成サポートセンター」という機構が推進している「セルフ・キャリアドック」です。
「セルフ・キャリアドック」と聞いても、一般の方には何のことだかわからないでしょう。
「セルフ・キャリアドック」とは、体系的な人材育成の仕組みのことです。
「キャリア形成サポートセンター」のホームページではこう説明しています。
セルフ・キャリアドックとは、企業がその人材育成ビジョン・方針に基づき、キャリアコンサルティング面談と多様なキャリア研修などを組み合わせて、体系的・定期的に従業員の支援を実施し、従業員の主体的なキャリア形成を促進・支援する総合的な取り組み、また、そのための企業内の「仕組み」のことです。
つまり、「セルフ・キャリアドック」とは、社員が自律的に成長していけるような企業内人材育成のマネジメントシステムなのです。
では、「セルフ・キャリアドック」を導入・運用すると、どのような効果があるのでしょうか?
「キャリア形成サポートセンター」はこう説明しています。
セルフ・キャリアドックを導入すると次のような効果が期待できます。
社員は・・・
生涯を通じたキャリア形成支援で働きがいを見出しモチベーションUP!
会社は・・・
社員一人ひとりのパフォーマンス向上で、組織が活性化し生産性UP!
言い換えれば、人と組織がWin-Winの関係になるのです。
その結果、冒頭に書いたような人材に関する課題が、全体的に解消されていきます。
私が、この「セルフ・キャリアドック」を強くおススメする理由は、大きく次の3つです。
- 厚生労働省主導で有識者が吟味した信頼性・実効性の高い「仕組み」であること
- 導入・運用のための標準的なプロセスやノウハウが公開され無償で利用できること
- 無償で導入を支援してくれる機構(キャリア形成サポートセンタ―)があること
体系的な人材育成の仕組みが必要だということは、誰でもわかっていることでしょう。
しかし、具体的に何をすればいいのかわからないという人が多いのではないでしょうか?
そもそも「何をすればよいのか?」。
それを全て一から自分で考えなくても、信頼性・実効性の高い「仕組み」を社内で運用できるのが、「セルフ・キャリアドック」の大きな魅力だと思います。
実は私も、「キャリア形成サポートセンター」で茨城県を担当する専任キャリアコンサルタントです。
経営学修士(MBA)の学位も保有していますし、企業内での人事・キャリア開発の経験も豊富です。
その知見・経験を活かし、より広く「セルフ・キャリアドック」を普及させて人と組織がWin-Winの関係になれるように努めています。
本当に効果が高い優れた「仕組み」なので、導入しないのはもったいないと思います。
より多くの企業に「セルフ・キャリアドック」が導入され、人と組織がイキイキと輝くことを願っています。
ぜひ、以下の過去記事とサイトもご覧ください。