ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

社会起業家×キャリアコンサルタント=ソーシャル・キャリアコンサルタント → より幸せな社会の実現を目指して

松下幸之助氏が辿り着いた「宇宙根源」と、私が辿り着いた「大いなる命」

年明けに、私の死生観を踏まえた人生の意味について記事を書きました。

私が考える自らの人生の意味を一言で言えば、こうなります。

自らが理想とする「人としての望ましい生き方」を、自らの人生で試行し、その成果を「大いなる命」に還元する。

その想いについては、ぜひ、以下の過去記事をお読みください。

とても有難いことに、記事を読んで感想をツイートしてくれた方もいらっしゃいました。

記事の中では、「大いなる命」とか「宇宙の進化」というような言葉で書いていますが、人によっては「アブナイ新興宗教」みたいなイメージを持たれてしまうかも知れませんね(笑)。

誤解の無いようにお断りしておきますが、私は、前世占いとかオカルトにハマるようないわゆる「スピ系」ではありません(笑)。

しかし、先端的な科学者や経営者など、何かを極めたような人たちの多くは、「サムシング・グレート」と言われるような、神に近い超越的な存在を信じています。

例えば、パナソニック創業者の松下幸之助氏は、私が言う「大いなる命」のことを「宇宙根源」と言っています。

松下幸之助氏は、こう言っていました。

生命力は、肉体の形成とともに、宇宙根源の力によってつくられ、肉体の消滅とともに宇宙根源に帰り、一体化する。

私は、この言葉を、松下幸之助氏が生前に遺した言葉を集めた「松翁論語」という本で読みました。

松翁論語

松翁論語

松下幸之助氏の思想では「水道哲学」が有名ですが、特に晩年は「宇宙根源」を人が生きる上で最も大切にすべき根本的な存在として信じていました。

では、その「宇宙根源」とは何でしょうか?

松下幸之助氏は、松下電器の社長を退いて会長に就任した1961年に、京都南禅寺近くに真々庵という別邸を求め、「根源の社」という小さな祠のようなものを建てました。

根源の社の由緒書きにはこう書かれているそうです。

宇宙根源の力は、万物を存在せしめ、それらが生成発展する源泉となるものであります。
その力は、自然の理法として、私どもお互いの体内にも脈々として働き、一木一草のなかにまで、生き生きとみちあふれています。

私どもは、この偉大な根源の力が宇宙に存在し、それが自然の理法を通じて、万物に生成発展の働きをしていることを会得し、これに深い感謝と祈念のまことをささげなければなりません。

※出典:株式会社きれいホームページ

https://www.kireijapan.co.jp/matsushita-kongen/

松下幸之助氏は、人智を超越した宇宙の進化のプロセスである「自然の理法」に沿って生きるべきだと考えていました。

そして実際に、「宇宙根源」の思想の通りに活き、ゼロからPanasonicというグローバル企業を創り上げました。

その事実こそ、「宇宙根源」が浅い精神論ではなく、企業経営の壮絶な苦行の末に辿り着いた真実であることの証明だと思います。

父が破産した貧しい家庭で育ち尋常小学校を4年で中退し9歳で丁稚奉公に出た、松下幸之助氏の生き様を見据えたうえで、この「宇宙根源」という言葉の意味を想うとき、私は涙が出そうなほど深い感慨を覚えます。

私など、松下幸之助氏に比べれば安直に生きてきましたが、同じように父がアルコール依存症で失業した貧しい家庭で育ち、大学も中退し、それなりに苦労をしていた時期もありました。

その末に辿り着いたのが、「宇宙根源」と同じような、冒頭に書いた「大いなる命」との繋がりを意識した生き方です。

では、どうすれば「宇宙根源」の力を活かせるのでしょうか?

それは、とてもシンプルですが、「素直な心」で生きることです。

松下幸之助氏は、こう語っています。

根源は根源力を有し、根源力は自然の理法となって宇宙万物に働いている。

素直な心とは、自然の理法に従う心である。

何も特別な瞑想などすることなく、ふと、無心にボーッとして空を眺める時、「宇宙根源」を感じているような気がします。

私のような俗物は、どうしても邪心に囚われてしまう時がありますが、「素直な心」に立ち戻り、自らが理想とする「人としての望ましい生き方」を自らの人生で試行し、その成果を「大いなる命」に還元する人生を送りたいと思います。