ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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「五十嵐さんって、どんなお仕事されているんですか?」と訊かれるたびに思うこと

色々な方と名刺交換させて頂く時に、ごく普通にこう聞かれます。

「どんなお仕事されているんですか?」

私が今使っている名刺はこちらですが、実は、未だにどう答えていいか、自分でもスッキリしていません(笑)。

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キャリアコンサルタントと書いてありますが、まだまだ一般的にはあまり知られていないので、特に異業種の方にはわかりにくいと思います。

ましてや、ソーシャル・キャリアコンサルタントと名乗っているのは、たぶん、まだ世界で私一人なので、なおさら何者なのかわかりにくいと思います。

私が実際にやっていることは、かなり幅広いので、なかなか一言では言い難いんです。

他にも「キャリアコンサルタント」と名乗っている方は多いですが、たぶん、私と同じタイプの方はまだいないように見受けられます。

「どんなお仕事されているんですか?」という質問は、相手の「職業・肩書」は何かを問うていることがほとんどだと思います。

でも、個人事業主として開業している今の私の中では、「職業・肩書・仕事」という言葉は、ほとんど死語になっています。
「職業・肩書・仕事」という言葉の代わりに、「活動(Activity)」という言葉に一本化しています。

これはあくまでも私個人としての考え方で、他の方とお話するときは、便宜上「職業・肩書・仕事」という言葉も、一般的な意味合いを踏まえて使っています。

私の考えについてもっと言うと、「遊び」と「仕事」の区別もなく、どちらも「活動(Activity)」です。

年末年始には、よく「仕事納め」とか「仕事始め」と言いますが、私からすれば、収入とのリンクにかかわらず、睡眠や食事も同列として、色々な生きるための「活動(Activity)」を続けるだけです。

そういった言葉遣いの根本には、「働く」のではなく「生きる」という軸があります。

一般的には、このように結びつけて考えている方がほとんどだと思います。

仕事(労働)+肩書+収入=職業(働く)

それに対して、今の私は、上の要素に関係なく「人として生きる」ことしか考えていません。

活き活きと動く=活動(Activity)=生きる

お金が無ければ無いで何かやって生活しながら、使命感の赴くままにやるべきことをやればいいという感じです。

その「何か」は生きて行ければ何でも良くて、使命感の赴くままにやった事業で所得が得られなければ、例えば私が若いころやっていたように工事現場のガードマンで収入を得ても良いわけです。

昨年は、こんなイベントをやって、新聞記事にも取り上げて頂きましたが、正直言って、全く儲からないどころか収支は赤字でした(笑)。

でも、これは私にとっては、使命感に基づくやるべき「活動(Activity)」なんです。
別に、「仕事(労働)」と「収入」が結びついていなくても構わないと思っています。

芸術家の岡本太郎さんが、著書「強く生きる言葉」でまさにこのようなことを言っていて、私はとても深く共感しています。

強く生きる言葉

強く生きる言葉

画家とか彫刻家とかひとつの職業に限定されないで、もっと広く人間全体として生きる。
それがぼくのつかんだ自由だ。
だからぼくは、ただ職業のなかだけで生きるなんて、じつにつまらないと思っている。

ぼくは自分の仕事というか職業を狭く決めてしまうのは、どうも面白くなかったんだ。
絵にしろ、彫刻にしろ、文章でもテレビでも、それを売って食うためにやるなんてことは空しいと思うんだ。
だからぼくはあらゆることをやるけれど、職業じゃない、人間として、言いたいことを言う、やりたいことをやる。
収入はそれについてくることもあるし、こないこともある。勝手にしやがれだよ。

この岡本太郎さんの文章を、次のように私のことの一例に書き換えると、本当にぴったりと自分の想いを言い表す言葉になって、すご~くスッキリします(笑)。
「」が書き換えた部分です。

「キャリアコンサルタントとかひとつの職業に限定されないで、もっと広く人間全体として生きる。
それがぼくの個人事業主として」つかんだ自由だ。
だからぼくは、ただ職業のなかだけで生きるなんて、じつにつまらないと思っている。

ぼくは自分の仕事というか職業を狭く決めてしまうのは、どうも面白くなかったんだ。
「イベント」にしろ、「カウンセリング」にしろ、「企業研修」でも「政治的な運動」でも、それを売って食うためにやるなんてことは空しいと思うんだ。

だからぼくはあらゆることをやるけれど、職業じゃない、人間として、言いたいことを言う、やりたいことをやる。

収入はそれについてくることもあるし、こないこともある。勝手にしやがれだよ。

文中に「やりたいことをやる」とありますが、今の私のやりたいことの一つは、以前の記事にも書きましたが、こんな世界を創ることです。

たとえ、どんな生い立ちでも病や障害があっても、生き辛さを抱えることなく、それを個性として活かしながら、人と助け合い、ワクワクして幸せに生きられる世界。

また、誤解の無いよう言っておきますが、私は食うために働くのは尊いことだと思っています。
若いころ、週払いで工事現場のガードマンをやっていたときも、自分でいうのも何ですが、真面目に働いていました。

ただ、本当に心の底から自分がやるべきだと思った企画について、採算がとれるかどうかとか損得勘定や効率を第一に考えるのは、ちょっと違うと思っているだけです。
第一に考えるべきは、その活動をやることで関係者の方に喜んでもらえるかどうかです。
企業向けの研修でも、経営理念に心底から共感できるお客様であれば、効率は二の次で徹底的にカスタマイズするということです。

また、文中に、「自分の仕事というか職業を狭く決めてしまうのは、どうも面白くなかったんだ。」とありますが、例えば「警察官」のように、ごく一般的な狭い意味での職業観も社会において大変重要だと思います。

その一方で、岡本太郎さんのように、一つの収入源とリンクした職業に囚われない考え方も、これからの複雑化する時代には、もっと受け入れられて良いと思います。

最近は、こちらの小国士朗さんという方のように、肩書が入っていない名刺を持つ方も増えているようです。
面白いので、よかったらインタビュー記事をご覧ください。

私も開業するときに、いっそのこと肩書のない名刺にしようかと思いましたが、わかりにくそうなので止めました(笑)。

これからも、「どんなお仕事されているんですか?」という問いに対するスッキリ簡潔な答えを、考え続けていきたいと思います。