ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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勉強という言葉の意味を、「テスト・受験対策」だと勘違いしていませんか?

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※写真はイメージです

良く東大に入った人のことを、「頭のいい人」と言いますが、私はちょっと違うと思います。

正確には、「正解があるペーパーテストで高得点を取るのが得意な人」と言った方が良いと思います。
だから、テレビ番組でクイズに答えるのは得意ですが、それだったらAIの方が全然強いはずです。

実際に世の中で価値を生み出す「頭の良さ」には、色々なタイプがあります。
これは、一歩でも社会に出た人ならわかると思います。

でも、東大出だから人として優秀なんだと勘違いすると、酒癖が悪く暴言を吐く人が国会議員になったりします。

誤解のないようお断りしておきますが、「東大出」というのは、揶揄する意図ではなく、あくまでも、一つの象徴的な例えです。
当然、素晴らしい方も沢山いらっしゃいます。

でも、東大に入るような人を、「頭のいい人・勉強ができる人」と言う場合は、残念なことに、「勉強」という言葉の意味を、「テスト・受験対策」だと勘違いしている人がほとんどですね。

特に進学校と呼ばれるような普通科高校に入ると、先生も生徒も「センター試験の科目=勉強」だと信じて疑いません。
進路指導も、本来の意味でのキャリアを考えるのではなく、単なる「志望校相談」しかしていないところが殆どだと思います。

昭和の頃は、学校のテストの点数が悪いと「バカ」というレッテルを張られたりしました。

私は、本当の「勉強」とは、
自分は何をやって生きていくのか?
そのために何を学ぶか?
という問いに対する行動だと思っています。

そういう意味では、だれも「バカ」ではないと思います。

そして、そういう意味では「勉強ぎらいな子ども」もいないと思います。

「テスト・受験対策」は嫌いでできないけど、「本当の勉強」だったら嫌いな人はいないんじゃないでしょうか?

例えば、自分はおいしいラーメンを作れる大人になりたい。
だから、料理をうまくやる知識や技術を身に着けたい。

こんな勉強だったら、苦しいどころか、かえってワクワクしてくると思います。

良く大学の関係者の方から、講義に無関心な学生が多いと聞きます。

それはなぜかというと、「勉強=テスト・受験対策」だという勘違いしているからだと思います。
受験は終わったから、勉強も終わったという感じなのでしょう。

私は、高校を出てすぐに入学した大学は中退しましたが、働きながら、通信制の短期大学や社会人大学院で学びました。
そこでは、ごく普通の4年制大学の関係者の方が言うような「無気力な学生」は、一人もいませんでした。会社の創業社長もいれば、大企業のマネジャーや、早期退職制度に応じて無職になった方、定年退職をした方など、本当に色々な方が学んでいました。

でも、ごく普通の4年制大学の関係者の方が言うような、「無気力な学生」は一人もいませんでした。

なぜでしょうか?

それは、「テスト・受験対策」ではなく「本当の勉強」をやっていたからです。

例えば、社会人大学院のMBAコースの学生たちは、それぞれが社会の中で感じた問題意識を持っていました。
そして、自らの志を問い直し、人生の課題に答えを出すために、貪欲に学ぼうとしていました。

平日の講義は18時30分からで、皆、仕事が終わった後に駆け付けながらも、とてもイキイキしていました。

私自身が、そのような学びの経験をしたので、「本当の勉強」は、ワクワクする楽しいものだと思っています。

ちなみに、私は中学や高校での「テスト・受験対策」は大嫌いでした(笑)
でも、その頃から、心理学や哲学をはじめ、色々な本を読むのは大好きでした。

だから、私は、キャリアコンサルタントとしても、特に中高生のうちから、「本当の勉強」の楽しさを伝えたいと思っています。
それが、普通に学校を卒業してからも、学び続けようとする動機にもなるでしょう。

子どもの生きる価値は、「テスト・受験対策」の結果である「偏差値」だけでは測れないはずです。
「偏差値のモノサシ」だけの評価から自由になって、「本当の勉強」にワクワクして取り組める子どもたちが、新たな時代を創っていくことを願っています。