ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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児童養護施設の子どもたちが自立するためのプレゼント

昨日、毎月通っている児童養護施設で、キャリア教育の集合セッションを実施してきました。
今回のテーマは、「人生でコケないための『人』付き合い(基本編)」です。

昨年の9月から継続して実施していますが、だんだんと、子どもたちの退所後のキャリアを「自分事」として考えようとする意識も高まってきたように感じます。

昨日は、その施設にささやかなプレゼントを贈りました。
といっても、お金の寄付ではありませんが・・・(笑)

プレゼントしたのは、超有名な歴史的ベストセラーである、デール・カーネギーの「人を動かす」という本です。

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 

いわゆる「成功者」と言われるような方であれば、ほとんどの方が読んでいると思います。

私の人生経験を振り返っても、この本に書いてあることを実践できれば、本当に人生うまくいくと言えます。
逆に、この本に書いてある通りにできなかったときは、失敗や後悔が多かったです。

だからこそ、ぜひ、これから世の中の荒波にさらされる子どもたちに、早いうちに読んでもらいたいと思ってプレゼントしました。
ただし、子どもたちには難しいかもしれないので、プレゼントしたのはマンガ版シリーズの方ですが(笑)

まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 (まんがでわかるシリーズ)

まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 (まんがでわかるシリーズ)

  • 作者: 藤屋伸二,nev
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2015/04/09
  • メディア: 単行本
 

本の内容については、集合セッションの中で簡単に紹介しました。

すると、セッションが終わった後、すぐに、今年中学1年生になったばかりのA君が、「人を動かす、読みたい!」と言ってきました。

正直言って、その知的好奇心の強さがスゴイ!と思いました。

やっぱり、年齢にかかわらず、将来の自分のありたい姿のイメージを持っている方が、その実現に向けての問題意識が高くなるようです。

A君は、前回の集合セッションからの参加でしたが、退所後は「発明家」のような仕事がしたいと言っていました。
憧れの人はスティーブ・ジョブズだそうです。

もちろん、未来がどうなるかはわかりませんが、ぜひその夢が叶うようにキャリアコンサルタントとして応援していきたいと願う気持ちが、さらに強くなりました。

いうまでもなく、良書であれば、本の値段は安いものです。
でも、その内容を実践していけば、世の中に出てしあわせになるための強力な武器になります。
良書は、武器としてのコストパフォーマンスがかなり高いと思います。

原則として18歳になると、児童養護施設の子どもたちは、一人で世間の荒波の中に入っていきます。
卵からかえったウミガメの子どもと同じように。

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一匹で海に入ったウミガメの子どもが、大人になれる確率は、5千分の1だそうです。
ほとんどが他の生き物に食われたり、力尽きたりして死んでしまうわけですね。

教育学者の西川純教授は、著書「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」の中で、こう書いています。

「キャリア教育は、本当は子どもたちが生き残るための教育なのです。」

「子どもたちがいまの変化しつつある社会の中でも生きていけるように、絶対に必要な能力を与えるための教育がキャリア教育なのです。」

「いまの社会状況は、これからもどんどん進行していきます。そして、私たち教師が子どもたちに適切なキャリア教育を与えない限り、苦しむ子どもの数は増えていくのです。」

アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門

アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門

 

私は、一人の大人として、世間の荒波の中で生き残るために、子どもたちに強力な武器を持たせたいと思っています。
それが、今やっている「あかるいみらい作戦会議」というキャリア教育であり、その教材の一つとしての「人を動かす」です。

私が通っている児童養護施設には図書室はありませんが、これからも「キャリア教育」に役立つ良書を、「しあわせに生き残るための武器」として、キャリアコンサルタントからのささやかなプレゼントとして届けたいと思います。

ついでに、蛇足ではありますが、自戒のためのメモを兼ねて「人を動かす」の目次を引用しておきます。

つい、人との関りで「あーやっちゃった」と思った時は、この目次を見るだけで反省できます(笑)

◇PART1 人を動かす三原則

  1. 盗人にも五分の理を認める
  2. 重要感を持たせる
  3. 人の立場に身を置く

◇PART2 人に好かれる六原則

  1. 誠実な関心を寄せる
  2. 笑顔を忘れない
  3. 名前を覚える
  4. 聞き手にまわる
  5. 関心のありかを見抜く
  6. 心からほめる

◇PART3 人を説得する十二原則

  1. 議論を避ける
  2. 誤りを指摘しない
  3. 誤りを認める
  4. 穏やかに話す
  5. 〝イエス〟と答えられる問題を選ぶ
  6. しゃべらせる
  7. 思いつかせる
  8. 人の身になる
  9. 同情を寄せる
  10. 美しい心情に呼びかける
  11. 演出を考える
  12. 対抗意識を刺激する

◇PART4 人を変える九原則

  1. まずほめる
  2. 遠まわしに注意を与える
  3. 自分の過ちを話す
  4. 命令をしない
  5. 顔をつぶさない
  6. わずかなことでもほめる
  7. 期待をかける
  8. 激励する
  9. 喜んで協力させる

◇付 幸福な家庭をつくる七原則

  1. 口やかましく言わない
  2. 長所を認める
  3. あら探しをしない
  4. ほめる
  5. ささやかな心尽くしを怠らない
  6. 礼儀を守る
  7. 正しい性の知識を持つ