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独断と偏見のGW映画ベスト1「がんと生きる言葉の処方箋」

今年のゴールデンウィークは10連休になると話題になっています。
大型連休に向けて、洋画も邦画も大作映画が続々と公開されるようですね。

大々的に宣伝される「大作」を見に行くのも悪くないと思いますが、ひっそりと公開される映画にも、素晴らしい作品があるものです。

私もまだ観ていないのですが、見る前から絶対に「名作」だと確信している、「今年のゴールデンウイーク映画独断ベスト1」を紹介します(笑)

タイトルはこちら!

ドキュメンタリー映画

がんと生きる言葉の処方箋

この映画は、がん患者の方々が開設した、「がん哲学外来メディカル・カフェ」を舞台にしたドキュメンタリー映画です。

詳しくは、以下の公式サイトをご覧ください。

ぜひ、予告編もご覧ください。

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上映日などは、以下の文字をクリックしてリンク先をご覧ください。

■「がんと生きる言葉の処方箋」:上映日程/会場/イベント

「がん哲学外来」とは何か、ご存じない方もまだ多いと思います。

「がん哲学外来」をはじめたのは、順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授で一般社団法人がん哲学外来理事長の樋野興夫医師です。
簡単に言うと、「がん哲学外来」とは、がん患者と医師が向き合う「対話の場」です。

以下、樋野医師のインタビューを引用します。

(「がん哲学外来映画製作委員会2018」Webサイトより)

――「がん哲学外来」とは、どのようなものですか。

樋野 「がん哲学外来」は、外来といっても、病院の専門外来ではないんですよ。私が行っている個人面談で、時間は一回30分~1時間ほど。費用は無料です。

――病院の診察券が必要ですか。

樋野 いやいや、治療ではないから診察券は必要ないよ。

――カウンセリングとも違うのでしょうか。

樋野 カウンセリングは治療なので、患者さんからの聞き取りが重要になるんです。「がん哲学外来」というのは、医師が患者さんやご家族の悩みを聞き、同じ目線に立って“対話”をする場なんです。医師というのは、私ね(笑)。

――でも、一対一で白衣の先生を前にすると、緊張してしまいそうですが。

樋野 大丈夫、大丈夫。その日は、白衣ではなくスーツだからね(笑)。私も饒舌なほうではないし、脈絡のない話になっても構いません。会場も病院ではなく、駅から近い公共の場を利用しているから、堅苦しさもなければ、消毒のニオイもないよ。お茶を飲みながら、その方のペースでお話ししてもらっています。

黙ってその人の沈黙に寄り添うことも、対話なんです

――なぜ対話が良いのでしょうか。

樋野 人は「傾聴」だけでは心が休まらない。「対話」によって慰められるんです。会話は言葉だけど、対話というのは、心と心だからね。だから、黙ってその方の沈黙に寄り添うことも、対話なんですよ。

――沈黙も対話、ですか。

樋野 そう。普段、病院で医師から必要な情報提供を受けて、話を聞いてもらうのも大事なことですが、それだけでは満たされない部分がある。がんの患者さんというのは、治療だけでなく、心の安定を求めているんです。一方で、日々治療に当たる医師たちは、気持ちがあっても忙しすぎて、患者さん一人一人に十分な診療の時間を取れないからね。そこをすくい取ろうと立ち上げたのが「がん哲学外来」なんです。

タイトルにある「言葉の処方箋」とは、その「がん哲学外来」の場で、死のリスクと対峙する患者の方が受け取る言葉のことです。

その言葉によって、患者やその家族の方々の心が癒され、前向きに生きることができるようになるのです。

冒頭で、「観なくても『名作』だと確信できる」と書きましたが、その理由の一つが、「がん哲学外来」という素晴らしい活動がテーマになっていることです。

その他に、もう一つの理由があります。

それは、監督も素晴らしい方であるということ。

監督の野澤和之さんは、一貫して社会のマイノリティの人々の姿を描き続けてきた、知る人ぞ知るドキュメンタリー映画の巨匠です。
野澤監督のプロフィールは、以下のリンク先を参照してください。

私は、昨年、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」というドキュメンタリー番組に出演させて頂きましたが、その番組のディレクターが野澤監督でした。

「ザ・ノンフィクション」の取材は約1年間に渡り、野澤監督と私との密着取材が続きました。

私の志や活動についても、深く理解・共感して頂いたうえで、良い番組にまとめて頂きました。

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「ザ・ノンフィクション」出演者とディレクター(インタナシヨナル映画社)の新年会

野澤監督とは、密着取材を続ける中で意気投合し、番組放映後も仲良くさせて頂いています。

「ザ・ノンフィクション」の制作期間の中で、野澤監督の、誠実で気さくなお人柄や、映像制作に対するブレない志、社会のマイノリティの方々に対する優しいまなざしなど、プロフェッショナルの在り方を目の当たりにすることができました。

また、実は、野澤監督自身もがんを患い、未だ再発のリスクを背負っています。

それでも、悲壮感など全く出さずに、「がんと付き合いながら」前向きに明るく生きています。

しかし、そうは言っても、いつ終わるかわからない命。

「がんと生きる言葉の処方箋」は、まさに「命がけ」で完成させた映画だと言えるでしょう。

私としては、そんな野澤監督の作品なので、それはもう「観なくても」名作に違いないと信じてしまうわけです。

 ぜひ、より多くの方に観て頂くことを願っています!