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尚美学園大学にて講義を行いました

9月27日(木)、埼玉県川越市尚美学園大学で講義をさせていただきました。

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秋らしい雰囲気が漂う尚美学園大学川越キャンパスにて、日本における相対的貧困をテーマとして、約200名の学生にお話をさせていただきました。

本講義は「地球と環境」という教養科目コースの一コマです。
全体としては、社会科学的な視点で国連のSDGsなどを念頭に、飢餓、貧困、温暖化、生物多様性など色々なテーマを学ぶコースになっています。

その中で、本講義では、「社会を蝕む貧困の連鎖」というタイトルを掲げました。
貧困の定義や相対的貧困率一人親家庭の貧困、機能不全家族と貧困の連鎖の関係などについて、まずは何となくでもイメージを掴んでもらえるように講義を組み立てました。
講義中には、私自身が取材の対象となったドキュメンタリー番組や、児童虐待のニュースなど生々しい映像を視聴しました。
また、私自身の貧困と機能不全家族の連鎖を断ち切った実体験や、現在進めている「幸せの連鎖構想」を実現するためのNPO活動など、実践的なお話もしました。

もともとは音楽学校から発展した大学なので、アーティストやクリエイターを目指す学生の方が多いようでしたが、重いテーマにも関わらず、皆さん真摯な姿勢で聴いて頂き、とてもやりがいのある講義になりました。

講義の最後には、私から、「私たちになにができるのか?」という問いについて、次のメッセージを送りました。

相手がどんな人であれ、「偏見」を持たずに接すること。

そして、その人の個性を認め、温かな関心を寄せること。

それだけで、心の傷はいやされる。

そして、地球の傷もいやされていく。

講義終了後の学生の皆さんのコメントを見ると、だいたいこのように感じてくれたようです。

「日本に『貧困』があることを初めて知りショックを受けた」

相対的貧困や虐待を無くすために、考えたり行動したいと思った」

「自分が大学に行けることを幸せだと実感した」

「自分を育ててくれた親に対してありがたいと思った」

「今までの自分の生活が当たり前のことでは無く、幸せなことだったと気付いた」

「虐待を受けた児童養護施設の子どもが18歳になると自立しなければならないのは大変だと思った」

「貧しい人やどんな人に対して偏見をもたずに接していきたい」

「日本の貧困・負の連鎖を断ち切るために行動している人がいることを知って、スゴイと思った」

受講した学生の方は、本講義で語った内容について今まで知らなかったという方がほとんどでした。

しかし、本講義をきっかけとして、ほとんどの学生の方が、貧困や虐待・機能不全家族の連鎖という社会的課題を知ったことで、心を揺さぶられたようです。

学生の皆さんの反応を見ると、人の心の痛みを感じ取る優しさや、自分の身近な人や恵まれた生活に対する感謝の念が感じられました。

受講してくれた尚美学園大学の学生の皆さんは、大切なことに気付く感性を持った本当に素晴らしい若者たちだと思いました。

講師を務めた私も、学生の皆さんの真摯な姿勢に勇気と希望をもらいました。
学生の皆さんが、本講義で感じ取ったことを心に置きながら、世の中に出て活躍することを願っています。
次世代を担う若者たちが、きっと、この世界の社会的課題の解決を加速させてくれるでしょう。