ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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児童養護施設の子ども達を「しあわせループ」に導く、「あかるいみらい作戦会議」とは?

児童養護施設で暮らす子ども達は、原則として18歳になると施設を出て「世帯主」として、自分で住むところを確保して独り立ちしなければなりません。

高校を出て進学するにしろ就職するにしろ、「オトナの世界」の中で自分の力を頼りに生きていくことになります。
そして「オトナの世界」に出ると、3つの天敵が襲ってきます。
その天敵とは・・・。
まずしさ、さみしさ、生きづらさ。

その天敵に負けずに幸せに生き残っていくには、施設を出る前の中学・高校生の頃から、退所後の生活に向けて、周到な「キャリア戦略」を練り、その実行のために準備をしておくことが大切になります。

しかし、本当に残念なことに、準備不足の状態で「とりあえず」という感じでオトナの世界に飛び出してしまい、「3つの天敵」に襲われてドロップアウトしてしまうケースが後をたたないのが現実です。

そのような悲しい現実を少しでも変えるために、現在、「YOU.labじぶん力・スチューデント応援プロジェクト」では、児童養護施設で暮らす中高生を対象とした早期自立キャリア支援プログラムを開発しています。

プログラムのタイトルは、「あかるいみらい作戦会議」と名付けました。
今年の9月から、ある児童養護施設内で実行する予定です。

施設外の現実世界で自立した生活を維持することを、「ジャングルの中をサバイバルする」ようなイメージで捉えて、仲間同士で「幸せに生き残る」ための作戦を練り上げるプログラムです。

基本的なコンセプトは、以下の図のようなイメージです。

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児童養護施設の子ども達は、その生い立ちから、自己肯定感や自己効力感が低くなりやすい傾向があります。
それが円滑な自立を阻む要因になってしまうケースも多いため、しっかりとした「キャリア戦略」を描くことにより、自己肯定感・自己効力感を高めていきます。

プログラム全体の到達目標は、以下の5つです。

  1. 自らの生い立ちや個性を、肯定的に受容できる
  2. 自らの生い立ちや個性に見合った、適切な進路選択の仮説を立てられる
  3. 自らの将来志向の変化に合わせて、主体的に進路を変更するための基本的な方法を理解している
  4. 退所後の職業・生活設計の具体的なイメージを描ける
  5. 退所後の準備のために行動する意欲を持てる

ちょっと、欲張りな目標ですが・・・(笑)

これを目標に、月1回づつ約1年間かけて、国家資格キャリアコンサルタントが伴走して、子ども達が「オトナの世界」に旅立っても大丈夫なように、皆んなで助け合いながら「作戦」を練り上げていきます。
目的が曖昧な大学進学などの一般的な社会通念に捉われず、将来への費用対効果や自分自身の適性・志向・生い立ちなどを直視して、「身の丈に合った」進路選択を考えることを目指します。

児童養護施設の子ども達が、ごく普通の子ども達に比べてハンデがあることも現実です。
そして、私たちが生きている「オトナの世界」は、美しい側面はありますが、ドロドロとした闇の側面があることも現実です。

そんな美しくも汚れがある世界で、子ども達が天敵に打ち勝って幸せになるためには、キレイごとだけでは済まされないでしょう。

だからこそ、実の親の支援を受けられない子ども達の「身の丈」に合った、キレイごとではなく「泥臭い」キャリア支援プログラムが必要だと思います。

そんな私の想いに、ある児童養護施設の職員の方が共感してくださり、「あかるいみらい作戦会議」を導入して頂けることになりました。
本当に心から感謝しています。

その職員の方の期待に応え、子ども達が「オトナの世界」で幸せに生きていけるように、より良いプログラム創りに集中していきます!

そして、もし「あかるいみらい作戦会議」に興味を持って頂ける方がいたら、ぜひ一緒に創り上げて実行していきたいと思います。
少しでも興味がある方は、どうぞお気軽に連絡してください!

https://www.yuichi-igarashi.com/contact