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ハードワークがストレスを癒す

 

 

「人は人を裏切るものです。国家も時として国民を裏切ります。しかしながら、努力だけは絶対に人を裏切りません」
 

 

これは、日本でも特に精力的に働く経営者であると定評がある、日本電産永守重信社長の言葉です。
 

 

今や「ワーク・ライフ・バランス」という言葉も一般的になりましたが、相変わらずハードな仕事に追われ、ストレスで疲弊しているビジネスパーソンも多いようです。
 

 

私も日々の仕事の中でストレスを感じる時があります。
そんな時は、なるべく冒頭に掲げた永守社長の言葉のように考えることで乗り切るようにしています。
 
例えハードワークになる状況であっても、努力の方向性が正しければ、それが何らかの成果として報われる時が来ると思うからです。
 

 

「仕事のストレスは仕事で癒す」というタイトルの永守社長のインタビュー記事が、雑誌DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2014年9月号に掲載されています。
 
冒頭の言葉も同誌から引用していますが、「ワーク・ライフ・バランス」に関するとても的確な考え方が簡潔な言葉でまとめられた記事になっています。
 

 

仕事のストレスとは、プライベートの充実で癒せるものなのでしょうか?
 

 

永守社長はこう語っています。
 

 

「ボクサーは、試合に負けて感じたストレスを、お酒やゴルフで取り除くことができるでしょうか。ボクサーのストレスは、次の試合に勝つことによってしか消えないはずです。これはアスリートに限ったことではなく、ビジネスパーソン全てにいえることです」
 

 

もちろん、気分転換はとても大切ですが、結局は仕事で望ましい成果を挙げて達成感を得ることこそ、ビジネスパーソンにとっての喜びであり、ストレスの癒しになるのではないでしょうか。
それが、記事のタイトルとなっている「仕事のストレスは仕事で癒す」という言葉の意味なのです。

 

 
つまり、逆説的ではありますが、仕事のストレス消し去るためには、遊びに逃げるよりもハードワークに打ち込む方が効果的ということになります。
 

 

しかし、必ずしもハードワークが報われるとは限らないのではないでしょうか?
 

 

永守社長はこう語っています。
 

 

「なぜ全力で働くか。それは、努力が運を呼び込むからです。努力をしなければ、運は訪れません」
 
「うまくいかなかったときに努力が足りないと思えることは、非常に大事なことです」
 
「結果が出ないということは、自分が思うほど努力をしていないと考えるべきです」
 

 

つまり、ハードワークが報われなかったときには、環境のせいにするのではなく、努力の方法や方向が間違っているのではないかと、反省することが大切ということです。
 
自分自身は「努力している」と思っていても、それが自己満足になっているような場合もあります。
スポーツでもトレーニング方法が間違っていれば、いくら頑張っても効果は上がらないでしょう。
 

 

永守社長も、必ずしも長時間働くことに意味があるのではなく、生産性が高い「知的ハードワーク」でなければならいと言っています。
 

 

「ハードワークは時間でなく質の問題に変わりました。勝つまでやる。成果が出るまでやる。それが知的ハードワークという言葉の意味です。長時間働くハードワークで成果がでるのであれば、いくらでも長く働けばいい。しかし、いまのビジネスでそういう仕事はほとんどありません。大事なのは生産性を高めることです」
 

 

また、このような「知的ハードワーク」であれば、ストレスがたまるというよりむしろ楽しくなるとも言っています。
 

 

「仕事をつらいものだと思ってはいけません。それぞれが持つ性格と仕事の内容がマッチングすれば、必ず楽しくなるのです。楽しくないのは、成果が上がらないからです。あるいは仕事のチョイスが間違っているのです」
 

 

努力といっても嫌々やっているのであれば、成果は上がらず楽しむこともできないので、「知的ハードワーク」にはなりません。
場合によっては、「仕事のチョイス」が間違っていないかを考え直すべきでしょう。
 

 

やはり、自分の仕事そのもののプロセスを楽しみながら、「ワーク」と「ライフ」の垣根を取り払って「知的ハードワーク」に打ち込むことが、ビジネスパーソンとしての幸せにつながるのでしょう。
 
そんな風に、「ワーク・ライフ・バランス」について考えてみると、忙しい日々にも、より張り合いが出て来るかもしれません。