ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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「エクセレント」な社員を育てるためにリーダーがなすべきこと


企業のリーダーであれば、誰しも業績を上げたいと願っているでしょう。

では、その「業績」を作るのは誰でしょうか?

私が言うまでもないですが、それは、対するのが社外のエンドユーザーであれ、間接部門にとっての社内顧客であれ、「お客様」と直接に接する「現場」の社員です。

では、「お客様」と接する「現場」の社員が、「エクセレント」なレベルに成長するために、リーダーがなすべきことは何でしょうか?

経営コンサルタントのトム・ピーターズは、著書「エクセレントな仕事人になれ!」のなかでこう書いています。

「それを実現するために必要なのは100%『奉仕するリーダー』だ(ロバートグリーンリーフの言葉を拝借した)。」

「奉仕するリーダー」とは、ロバート・K・グリーンリーフが提唱した、「サーバント・リーダーシップ」のことを言っています。

「サーバント・リーダーシップ」については、以下のバックナンバーを参照してください。

・リーダーシップの閉塞感から抜け出すカギになる「サーバント・リーダーシップ」

サーバント・リーダーシップに関するグリーンリーフの言葉は含蓄があり奥深いのですが、多少難解に感じられる場合もあります。
なぜ社員に「奉仕」することが重要なのか?、「奉仕」とはどのようなことなのか?といった問いについては、自分自身で深く考えなければなりません。

トム・ピーターズは、そのようなことを、とてもわかりやすい言葉で伝えてくれます。

なぜ、社員に奉仕することが重要なのか?
トム・ピーターズはこう書いています。

「何よりもまず、
働く人たちを大切にして、心に火をつけよう。
そうすれば、彼らは顧客を大切にし
心に火をつけてくれる。
そして顧客は
われわれを他の人たちに薦めてくれる。
これが成長し、利益を上げる最善の道だ。」

優良企業のケーススタディとして頻繁に取り上げられる、サウスウエスト航空のハーブ・ケレハー元会長は、成功の秘訣を問われると、いつも「従業員を顧客のように扱わなければなりません」とだけ答えていたそうです。

つまり、リーダーが「お客様」を大切に思うならば、そのお客様と直接つながっている社員を大切にしなければならないということです。

リコーの第4代社長の浜田宏氏も、「上司は部下の役に立つ存在である」と言っていますが、それは部下の方が顧客接点の現場に近いので、部下の役に立つことがお客様へのお役立ちに繋がるという意味です。決して部下におもねるということではありません。

では、「奉仕する」とはどのようなことなのでしょうか?
トム・ピーターズはこう言っています。

「ともに働く人たちの心に火を付けるため、幸福とチャンスを与える仕組み作りを行動計画のトップに置かなくてはならない。」

「あらゆるレベルのリーダーの仕事は、担当する部下が夢をかなえられるように手助けをすることだ。ひいてはそれが顧客や株主、地域社会の幸福にもつながる」

誰しも、自分が接するお客様にとって価値のあるものを提供して役に立つことができたと実感出来れば、喜びを感じられ自然とモチベーションも高まるでしょう。
そして、特別な才能に恵まれていなかったとしても、何か人の役に立てるような能力を身につけたいと、心の底では願っていることでしょう。

その願いを実現するために、社員が自らの「心に火を付ける」のを手助けすることが、リーダーがなすべき「奉仕」なのです。

「サーバント・リーダーシップ」と言葉にすると、何か特別なこと、難しいことのように感じられますが、その本質は意外当たり前でシンプルなことで、小さな実践のヒントは身近にあるのかもしれません。