ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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日常の中で「出現する未来」を想い続けること

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早いもので、「U理論入門出版記念シンポジウム」から1ヶ月が経ちました。

 

このブログは更新が滞っていましたが、参加者の皆様には改めてお礼を申し上げます。
お忙しいところご来場頂きありがとうございました。
皆様のご協力のお陰で滞りなく円滑な運営ができ、とても感謝しております。

 

約200名の多様な人々が、率直な対話を場の中で共有して互いに影響を与えながら、それぞれが自分の「出現する未来」へのヒントを得る事ができたと思います。

 

シンポジウムの終了当日に家庭に戻り、その場で得た過去の家族との関わり方への気付きについて会話を始め、より良い関係性を築けたという声も頂きました。

 

まさに、「シンポジウム」というよりは、「マルチステークホルダーダイアログによる出現する未来の共創造」というのがふさわしい場になりました。

 

その場に現れたものは、リアルタイムでファシリテーショングラフィックのプロフェッショナルの手によって、このように共有されていきました。
場の雰囲気が直感的に表されていると思います。

 

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また、私が制作・コンテンツチームとして参画したボランティアの運営・推進チームのメンバーにとって嬉しい言葉を、当日の参加者の方から頂きました。

 

「いや、実は、U理論ってよくわからなくて、ここ来たんですよ。で、正直言って、試すというか、U理論を提唱してる人たちってどうなの?と値踏みする感覚があったんですね。スタッフが雑なら、それだけの理論だな、と。でも、スタッフの皆さん本当に熱心で、なるほど、と」

 

本シンポジウムの推進にあたっては、メンバーが「やり方」よりも「在り方」を重視して係ってきました。
それが参加者の方にも伝わり、共創造の場の出現に繋がったように思います。

 

私も、研修やセミナーの企画においては、運営の細部に目を配ることを大切にしてきたつもりですが、本シンポジウムにおいては改めてその重要性を実感しました。

 

参加者の皆さん、「U理論入門」著者の中土井さん、パネラーの皆さん、ボランティアの推進・運営チームの皆さん全員の力で、約200名の多様な人々によるダイアログというU理論の実践につながる試みは、成功といて良い結果になったと思います。

 

でも、このように思う参加者の方もいらっしゃいます。

 

「他のセミナーやワークショップに参加した時も未来に向けて意欲が高まる事があったが、日常では結局何も変えられなかった・・・」

 

これは、本シンポジウムに限らず、世の中で一般的に行われている研修やセミナーに参加した方の多くが感じていることでもあると思います。

 

そんな時は、こんな話を思い出してみるのも良いかも知れません。

 

U理論の実践者であり、グローバル・リーダー・イニシアティブという世界的な組織を創設したジョゼフ・ジャウォースキーの著書「シンクロニシティ」の一節です。

 

「雪のひとひらの重さはどれくらいかな」シジュウカラが野バトに聞いた。

「重さなんてないよ」ハトが答えた。

「じゃあ、おもしろい話をしてあげる」シジュウカラが言った。

「モミの木の、幹に近い枝にとまっていると、雪が降りはじめた。激しくはなく、吹雪のなかにいるような感じでもない。そんなのじゃなくて、傷つくことも荒々しさもない、夢のなかにいるような感じの降り方だった。ほかにすることもなくて、ぼくは小枝や葉に舞い降りる雪をひとひらずつ数えた。やがて、降り積もった雪の数は正確に三七四万一九五二になった。そして三七四万一九五三番目の雪が枝の上に落ちたとき、きみは重さなんてないと言うけど・・・枝が折れた」

そう言うと、シジュウカラはどこへともなく飛んでいった。

ノアの時代以来その問題に関してとても詳しいハトは、今の話についてしばらく考えていたが、やがて独りつぶやいた。

「もしかしたら、あともう一人だけ誰かが声をあげれば、世界に平和が訪れるかもしれない」

 

私たちは、それぞれ世界の中の一定の場所で暮らしています。
家庭や職場など色々な場所があります。
もちろん、そこには既に成り立っているものはあるのですが、それはより善き方向に変えたいと思えば、変えられるもなのだと思います。

 

でも、一瞬で全てを変えようとするのは難しいと思います。

 

パネラーとして参加して頂いた遠山正道さんも、Soup Stock Tokyoの事業を黒字化するまで8年かかったと言っていました。

 

焦らずに時間をかけて、楽しみながら小さな行動を積み重ねていけば、自分なりの「出現する未来」を実現させることができるのではないでしょうか。

 

シンポジウムの最後には、それぞれの未来への想いを、このようにまとめました。

 

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「植樹」から一ヶ月、世界の中のそれぞれの場所で「出現する未来」が育っていく事を願っています。