ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

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女性が管理職になることを諦めないための3つのメッセージ

日本では、女性の管理職比率が約12%で、30%を超えている欧米と比較すると、かなり低い状況となっています。
企業の課長職以上では、日本では7.2%、アメリカでは43.0%と、より大きな差があります。

 

しかし、決して日本女性のレベルが低いという訳ではありません。

 

「日本には未活用のよく教育された女性労働力というすごい潜在成長力がある」

 

これは、国際通貨基金IMF)のラガルド専務理事の言葉です。

 

私自身の周りを見ても、仕事に対する意識も実務能力も高い女性の方が、ますます増えているように思います。

 

では、なぜ「なでしこ管理職」が少ないのでしょうか?

 

出産後も継続して働きつづけられる環境整備が遅れている事など、行政や企業側にも色々な原因があります。

 

しかし、企業の現場の最前線ではたらく女性の声を聞くと、身近に目に見える目標となり憧れるよう女性の管理職がいないので、「リーダーになるのは無理ではないか?」と諦めてしまう場合もあるようです。

育児など家庭の役割と仕事を両立させ、企業の中で管理職となる女性が少ないことが、「ロールモデルがない」という言葉で、女性管理職が増えないことの原因として語られることはよくあります。

 

でも、女性のビジネスパーソンの方には、ぜひリーダーになる事をあきらめず、積極的に目指して欲しいと思います。

 

なぜなら、前出のラガルド氏の言葉どおり、女性のビジネスパーソンの方が元々持っている力を活かしてリーダーシップを発揮する事が、日本の潜在成長力の解放を加速させるからです。

 

政府や企業が十分な環境を整えていくにはまだ時間がかかるかも知れませんが、女性がリーダーになる事をあきらめてしまうのは、とっても「もったいない」ことなのです。

 

女性が高い志をもってリーダーシップを発揮して活躍していくことは、個人としての幸せのためだけではなく、世の中に対して、女性の目指す姿のモデルを指し示すことにもなり、多様性が活かされる社会の実現に繋がってくはずです。

 

ここでも、リーダーを目指す女性の方に参考になるコンテンツをご紹介しておきたいと思います。

 

フェイスブックのNo.2であるCOO(最高執行責任者シェリル・サンドバーグ氏のスピーチ、「何故女性のリーダーは少ないのか」です。

冒頭のYouTubeへのリンクは英語ですが、日本語字幕付きは、以下のリンク先を参照してください。

 

http://digitalcast.jp/v/11752/

 

子育てをしながら経営幹部として活躍するサンドバーグ氏が、はたらく女性の方々にリーダーを目指すためのメッセージを熱く語っています。

 

サンドバーグ氏のメッセージは、大きくは以下の三つです。

 

1. Sit at the table.
 「交渉すること」

 

女性は自分の能力を低く見積もってしまう傾向がありますが、適切に自己主張して、いわゆる「出世」を勝ち取るために働きかけることが大切ということです。

 

2. Make your partner a real partner.
 「パートナーと対等になること」

 

家事・育児については女性に偏りがちですが、男性と共に対等な当事者意識を持って、家庭生活というプロジェクトを進めていくような考え方に変えて行くことが必要ということです。

 

3. Don't leave before you leave.  
「最後まで留まること」

 

育児のために休まなければならない時が来るかも知れませんが、その直前までは、全力で仕事に取り組み成果をあげ続けることで、出世の道に最後まで留まり、決して降りてはいけないということです。

 

サンドバーグ氏のスピーチを聴くと、女性の活躍が進んでいるように見えるアメリカでさえも、まだまだ女性がリーダーになるのは不利な状況であることが良くわかります。

ましてや日本ではなおさら大変なことなのでしょう。

 

でも、日本の女性はそのような状況を自ら変えていける力を持っていると思います。

 

育児で休業することがキャリアの断絶と言われることがありますが、私は、リーダー・マネジャーを目指すうえでは、育児の大変さを乗り越えた経験は、むしろプラスになると思っています。

 

なぜなら、リーダー・マネジャーの役割とは「人を育てること」だからです。

 

また、企業から離れたとしても、学校のPTAや地域の子供会など、リーダーシップを発揮してコミュニティに貢献できる機会もたくさんあります。

 

そのような経験から得られるものは、やはり企業のリーダー・マネジャーに求められる人間性の豊かさにつながっていくことでしょう。

 

安倍内閣は女性登用に積極的な姿勢を打ち出していて、指導的地位に女性が占める割合を2020年までに30%以上とすることを目標としています。

国も企業も、これから女性の活躍を後押しする動きを加速させていくことでしょう。
今年は、「なでしこ管理職元年」になりそうな気がします。
リーダー・マネジャーを目指す女性には、今までよりは強い追い風が吹いてくるでしょう。

 

より多くの女性が、あきらめずに「最後まで留まること」を願っています。