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会社の中で子供の頃の夢を終らせないために

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スタンフォード大学の心理学教授J.D.クランボルツ氏が調査したところ、18歳のときに考えていた職業に就いている人は、全体のたった約2%のみだったそうです。

 

ましてや、子供の頃からの夢だった職業についている人は、確かに本当に僅かでしょう。普通に考えると、子供の頃の夢とはなかなか叶わないものだと思えるかも知れません。

 

でも、私はちょっと違う考え方もできるのではないかと思っています。

 

私は、子供の頃、天文学者になりたいと思っていました。
その理由は、ずっと星を見ていられて気楽そうだという単純なものでした。

 

家庭は裕福ではなかったので、天体望遠鏡は買ってもらえませんでしたが、夜空の星を見たり、星に関する本を読むのが好きでした。
そして、心の中で色々な空想をしていました。

 

でも、大人になった今は、天文学者ではなく、企業の人材育成という全く違う仕事をしています。

 

「それでは、夢は叶わなかったのでしょうか?」
もしそう聞かれたとしたら・・・。

 

私は、「まだその夢は続いている」と答えたいと思います。

 

今の仕事ですが、よくよく考えてみると、子供の頃ずっと見ていたいと思っていた「星」が、「人の心」に入れ替わっただけなのかも知れません。

 

なぜ、私は子供の頃星を見ているのが好きだったのでしょうか?

 

よくよく考えてみると、それは、「手で触れられない遠いものへの好奇心」を、満たしたかったからではないかという気がします。

 

子供の頃の私にとって、夜空の「星」は「手で触れられない遠いもの」でした。

大人になった今は、その「手で触れられない遠いもの」が、「星」から「人の心」に置き換わったように思えます。

 

企業内の人材育成とは、「人の心」に係って、何らかの望ましい行動が出来るように成長を支援していく仕事と言えるでしょう。

 

その仕事を少しでも巧く成し遂げるために、マイペースではありますが、様々な探求を続けています。

 

そして、その「探求」とは、自分にとっては、努力したり頑張ってやるものというよりは、好奇心や使命感に駆られて自然にやるもので、もし誰かに「やめろ」と言われても、やってしまうという感じのものです。

 

人の心のことを「内宇宙」と言う人もいます。

 

もしかしたら、私の今の仕事は、「内宇宙の天文学者」と言えるかも知れません。
ちょっとこじつけ気味ですが・・・(笑)。

 

でも、そんな風に考えると、子供の頃の夢は叶わなかったのではなく、今も続いていると言っても良いような気がしてくるんです。

 

子供の頃、プロのサッカー選手になりたいと思っていて、それが叶うのは本当にわずかな人でしょう。

 

でも、「なぜサッカー選手になりたいと思ったのか?」という理由を、心の中を掘り下げて探っていけば、自分らしい深い動機が見えてくるはずです。

 

その深い動機がわかれば、そしてその想いを持ち続けていれば、きっとサッカー選手にならなかったとしても、別の形でそれは叶うのではないでしょうか・・・。

 

先に書いた私の例のように、企業の中で、子供の頃から自分を突き動かしているものに従って働くことも、幸せにつながると思います。

 

そのような、「深い動機」に相当するものを、マサチューセッツ工科大学名誉教授のエドガー・H・シャインは、「キャリア・アンカー」と名付けました。

 

「キャリア・アンカー」について、シャイン教授はこう説明しています。

 

キャリア・アンカーとは、キャリアを決定するにあたって、何かを犠牲にしなければならないときに、どうしてもあきらめたくないと感じた能力・動機・価値観のことをいいます。

それは、本当の自己を映し出しています。

自分のアンカーについて知らなければ、まわりの手引きに従うまま、つまらない仕事やさえない状況に引き込まれてしまって、やがて「本当の自分ではない」と感じてしまう事があります。

エドガー・H・シャイン著「キャリア・アンカー〈1〉セルフ・アセスメント」より引用

 

良い仕事生活を送るには、まず、自分の「キャリア・アンカー」を知ることが大切なのです。

シャイン教授は、「キャリア・アンカー」を8つに分類しています。
詳しく知りたい方は、以下のサイトを参照してください。

 

@IT自分戦略研究所
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/career05/career01.html

 

また、自分のキャリア・アンカーを明らかにしたいという方は、シャイン教授の「キャリア・アンカー〈1〉セルフ・アセスメント」という本を使うと良いでしょう。

興味のある方は、以下のamazon.co.jpへのリンクを参照してください。

 

 

自分のキャリア・アンカーを理解すれば、誰にとっても、子供の頃の夢がいつもまで終らないものになるかも知れませんね。