ソーシャル・キャリアコンサルタント 五十嵐郁一 Official Blog

社会起業家×キャリアコンサルタント=ソーシャル・キャリアコンサルタント → より幸せな社会の実現を目指して

人材開発ビジネスコラム

部下の成長を願う上司は何をすべきか?

人は、聴いてもらえることで癒され、訊いてもらうことで動き出す。だから、人の成長を願うなら、透明な心で言葉を交わすことから始めよう。 これは、私のキャリアカウンセリングに対する心がけの一つです。 「聴く」と「訊く」。同じ「きく」という言葉にも…

日本の危機を招く「学歴エリート」と、その危機を救う「逆境エリート」の違いとは何か?

昨今のニュースを見て、「日本の官庁や大企業がおかしくなっている」と感じている人が多いのではないでしょうか。 東大など高偏差値の大学を出た、世間から「エリート」と言われる人々が集まっているはずの官庁や大企業で起きた、不祥事や巨額の損失などのニ…

やる奴はやる、やらない奴はやらない

数年前から、企業内人材育成の視点で「イノベーション」について研究し、MBAの学位も取得しましたが、結局は矢沢永吉さんが上の動画で語っている一言に尽きるような気がします。 「いつの時代だって、やる奴はやるのよ、やらない奴はやらない。やる奴の方の…

「新規事業」と「恋」に共通する成功のポイントとは?

スタートアップの起業家も、大企業の新規事業リーダーも、とても有能で輝かしい経歴の方が多いようです。 しかし、そのような方々が、必ずしも新規事業や新商品開発を成功させるとは限りません。 では、なぜ失敗してしまうのでしょうか? もちろん様々な要因…

人の成長を支援するためのシンプルなモデル

日本企業においては、指導的な役割を担う人によって、それぞれの経験や勘のようなものから、社員に対する教育への関わり方の想いが異なることも多いようです。 「イノベーションが求められる時代だから、個性を尊重して自由にさせるべきだ」 「組織の規律を…

研修効果を説明しやすい企画の考え方のシンプルなポイント

「過去10年間のあらゆる調査を通じて、自社のラーニング部門の業績に満足しているビジネスリーダーの割合は、20%前後にとどまったままなのだ。」 これは、2013年にアメリカで出版された本の邦訳「企業内学習入門」に書かれている言葉ですが、日本企…

「ザ・ゴール」の著者の墓標に刻まれた言葉

Amazon.comCEOのジェフ・ベゾス氏は、自社の経営幹部に必ず三冊の本を読ませているそうです。 その中の一冊が、名著として全世界で30年以上読み継がれているビジネス書「ザ・ゴール」(エリヤフ・ゴールドラット著)ですが、最近、コミック版が出版され人…

人の心が動く、味わい深い「半熟の言葉」

「上から与えられた方針や目標を、そのまま下に降ろすだけなら存在意義は無い」 「自分の言葉で伝えなければ、周り人はついてこない」 組織を預かるリーダー・マネジャーは、良くこのような事を言われます。 では、その「自分の言葉」とは何でしょうか? 私…

眠くならない研修・セミナーを企画するために知っておくべきこと

会社で実施される研修やセミナーを、受講する立場の社員の方々にとって、「眠気対策」は切実な問題のようです。 例えば、Google等で「研修 眠気対策」のようなキーワードを検索すると、以下の例のような切実な相談が意外と多くヒットします。 YOMIURI ONLINE…

企業の人材開発部門も「ブランド」にできる

自社の人材開発部門の実績に満足しているビジネスリーダーはわずか20%程度。 これが、過去10年間に実施された様々な調査で導きだされた結果です。 (出典:「企業内学習入門」英治出版) 人事や人材開発に関わる部署で働いている人たちにとっては残念な結…

競争力を維持し続ける企業は「守・破・離」を貫徹する

日本の武道の世界では、「守・破・離」という言葉がよく使われます。 簡単に言えば、最初は師匠の教えを型に沿って忠実に守り、ゆくゆくは自分で独自の道を見いだすということです。 その「守・破・離」をビジネスの世界で愚直に実践し、勝ち続けている企業…

「やればできる!」と信じることが人を成長させる

人が、専門性を高めていくなど成長できるかどうかの最大の決め手は何なのでしょうか? 知能研究の大家と言われている、ロバート・スタンバーグによれば、「あらかじめ備わった固定的な能力にではなく、目的に即してどこまで能力を伸ばしていけるかどうかにあ…

人材開発のプロフェッショナルとしての「あるべき姿」を描く指針

ATD(ASTD)では、人材開発のプロフェッショナルがの職責を果たすための能力として、コンピテンシーモデルを提唱していましたが、2013年より改訂しました。 ATDのWebサイトでは、以下のように(英語ですが)とてもわかりやすく提示されています…

初めてマネジャーの辞令をもらったときのプレッシャーを楽にするガイドブック〜「駆け出しマネジャーの成長論」

4月から新たにマネジャーに任命された方も多いと思いますが、数ヶ月が過ぎ、やりがいを感じながらも色々と思い悩んだこともあったのではないでしょうか。 そのような方々のために、以前、「初めてリーダーになった方に贈る5冊の本」という記事を書き、主に…

タコツボ化した縦割り組織を変えるための新たな方法論「目的工学」とは?

多様な能力や価値観を持つ組織のメンバーが一つに結束して成果を出すための必須条件とは何でしょうか? 最も大切なのは、メンバー全員が共通の「目的」を共有していることです。 では、企業において、組織の「目的」とは何でしょうか? それは、「利益を出す…

「エクセレント」な社員を育てるためにリーダーがなすべきこと

企業のリーダーであれば、誰しも業績を上げたいと願っているでしょう。 では、その「業績」を作るのは誰でしょうか? 私が言うまでもないですが、それは、対するのが社外のエンドユーザーであれ、間接部門にとっての社内顧客であれ、「お客様」と直接に接す…

なぜ、世界最大の人材開発のコミュニティが名称を変更したのか?

ASTDは、米国に本拠をおく、1943年に設立された人材開発に関する会員制組織ですが、約70年を経た現在、6大陸127か国で41,000人を超える会員を擁するようになりました。 (私もその一員です) そのASTDが、今年の5月に名称変更を発表しました…

持続的にリーダーが育つ「自己再生能力」の高い組織をつくるためのヒント

「偉大な企業を導いた十一人のCEOのうち十人は社内からの昇進であり、うち三人は創業一族の一員である。比較対象企業は外部の人材を招聘した頻度が六倍も高かったが、偉大な実績を持続させることができなかった」 これは、元スタンフォード大学経営大学院教…

官僚的で硬直化した組織から、社員の力を解放させるマニュアル

これは、「なぜ従業員たちにアイディアを実行させてやらないのか?」という質問に対する、誰でも知っているグローバル企業の幹部の答えです。 どの企業だと思いますか? 「時間がないのです。マネジャーは2年前の半分の人数しかいないのに、やらなければな…

人材開発のプロフェッショナルへと旅立つための実践的ガイド〜「研修開発入門」

仕事柄、色々な会社の人材開発部門の方とお会いする機会が多いのですが、かなり高い問題意識をお持ちの方から、こんなことをお聞きしたことがあります。 「社内の教育を外部の研修専門会社やコンサルタントに頼ってしまっていて、教育部門というよりは、まる…

変革力を持った戦略HRを志す方々のために、3/6(木)にセミナーを開催します!

私は、世界最大の人材開発団体ASTDの日本支局である、ASTD GLOBAL NETWORK JAPANの「HPI委員会」で、多様な企業人事の方やコンサルタントの方と一緒に「HPI」(Human Performance Improvement)という人材・組織開発の方法論の研究活動を行っています。 来る…

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

「愛(Love)なき力(Power)は、無謀で乱用をきたすものであり、力なき愛は、感傷的で無力だ」 これは、有名なマーチン・ルーサー・キングJr.牧師の言葉です。企業などの組織の中で、例え少しでも何らかの理想に向けて変革を起こしたいという思いを持った人…

U理論の最大の難所を乗り越えるためのヒント

先日の記事の続きになりますが、「U理論」の理解においても実践においても、最大の難所となるのは「U曲線の底」ではないかと思います。 「U曲線の底」について、オットー・シャーマー博士は著書「U理論」の中で、こう書いています。 「U曲線の底では、非常に…

「U理論」の分かり難さを乗り越えるには?

主にイノベーションやリーダーシップ開発、組織開発などに係る方々の間で、徐々に「U理論」への関心が高まっています。 「U理論」はMITのオットー・シャーマー博士が提唱しているもので、日本でも2010年にその著書の翻訳本「U理論――過去や偏見にと…

イノベーションに向けて「ワークショップのその後」をデザインするヒントとなる本

以前の記事で、ワークショップで創造的なアイディアを導き出すための公式について書きました。 では、そのアイディアをそのままで終らせるのではなく、実際にイノベーションにつなげていくにはどのようにすれば良いのでしょうか? 思い切って単純化すれば、…

「ワークショップデザイン論」〜創ることで学ぶ

近年、ビジネスの分野においても「ワークショップ」に対する注目が高まっています。 元々は、ワークショップとは「工房」という意味で、物が作られる場所を表していました。 では、なぜ「工房」がビジネスの分野でも注目されるようになったのでしょうか? 「…

東京大学i.schoolに学ぶ、効果的なイノベーション・ワークショップの公式

イノベーションの創出に向けて創造的なアイディアを導き出すためのワークショップを、効果的なものにするポイントは何でしょうか? 一言で言うと、このような公式になると思います。 メソドロジー×ダイバーシティ=アイディア ここでは、メソドロジーという…

人材育成を科学的に探求するための「経営学習論」という新たな地図

「企業の人材育成は科学的な根拠に基づいてなされるべきである」このような言葉を聞いた時に、反対する方は少ないと思います。 しかし、企業内人材育成の「科学的な根拠」となるような学問的理論は何か?と問われて、明確に答えられる方も少ないのではないで…

日本企業におけるマネジャー育成の必読書〜「成長する管理職: 優れたマネジャーはいかに経験から学んでいるのか 」

先の記事で、リーダー育成に関する本をご紹介しましたが、ほとんどが米国で出版されたものになっています。リーダーシップ開発についての研究は、やはり米国が進んでいるので自然とそうなってしまいました。 企業におけるリーダーシップについては、国ごとに…

はじめて「リーダーを育てる立場」になった方に贈る5冊の本

企業経営において、次世代を担うリーダーの育成や管理職のマネジメント力向上は、不動の重要課題と言われています。 今回は、はじめて「リーダーを育成する立場」になった方向けに、まず読んでおくべき本を5冊紹介しておきます。これからリーダーの育成につ…